メダロットの漫画版を最近読んでました。
メダロット2の舞台は2022年でなんと今年なんですよね!
私が初めて漫画版メダロットを読んだのは3DSのメダロットクラシックコレクションが発売された頃、2019年くらいだったと思うんですがその頃は電子書籍だとボンボンコミックス版しか販売していなくて。
そのラインナップになぜか5とGは含まれていなかったのでコイシマル編だけ読んでなかったんですよね。
新装版の電子版にはコイシマル編もあるので読みたいなと思い1〜4のヒカル編とイッキ編を再読していました。
![20220225003515-admin.jpeg](images/20220225003515-admin.jpeg)
メダロット/ほるまりん
ヒカル編
1巻目はかなり荒削りで漫画もわかりにくいなという印象だったんですが2巻目以降はほるま先生の持ち味の「静」の美とでも言うんでしょうか…止め絵のかっこよさが光るシーンが増えてきました。小林にボディを貸したロクショウが敵をぶった斬るシーンや大破したメタビーのカットがすごく迫力がありました。
お話のほうもメダロットが地球外から来た存在であることを匂わせていたり、生き物の生死を人間の手で操作することの良し悪しについて触れていて考えさせられる内容。
終盤のシーン、瓦礫から自分を兵器としてしか扱わなかったタイヨウを庇うビーストマスターが良すぎでした。
どんなメダロットにもちゃんと心があると思わせる良いシーンです…
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メダロット2/ほるまりん
前作から作中で10年近く月日が流れ主人公がイッキ君にバトンタッチしました。
2ではメダロットに自我を持たせることをよしとしない悪の科学者Dr.ヘベレケがメダロット博士に投げかけた言葉がどれも印象的。
ヘベレケはメダロットに自我を持たせることにより、彼らが人間に背き敵対する可能性を指摘します。メダロットは人類の友であると考えるメダロット博士はメダロットを信じると言い返しますが、ヘベレケはそれは驕りだと言い切ってしまう。
ヘベレケの主張を否定できなかったメダロット博士はヘベレケの野望を砕いた後も心にわだかまりを抱えていたけど、イッキとメタビーが手を繋いでいるのを見て人間とメダロットの在り方に希望を見出す…という終わり方がすごく良い。
ヘベレケのほうでもあえてラストというメダロットに心を持たせて育てていたりして、まだメダロットの自我や心の可能性を信じていたのかなと思います。ヘベレケを父と慕うラストくんもすごくかわいいんだよな。
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メダロット3/ほるまりん
3というゲームと同じナンバリングがついていますがここからはまったくの漫画版のオリジナルストーリー。
漫画版のオリジナルキャラ・タマオ=ピルバーレンくんとその愛機ドークスのエレクトロンがストーリーの中心に。このタマオくんの心の成長が丁寧に描かれているんですよね。
登場したばかりの頃は負けると泣きわめいていたけれどイッキと対等に渡り合うため紆余曲折しながら成長し、ルールを遵守するようになり、最終的には兵器化されてしまった父の開発を同じく父が生み出したエレクトロンで倒すことで「兵器開発者ではなくメダロット技師」としての父の名誉を守るという…このシーン、タマオくんに発破をかけるラストくんもめちゃくちゃ良いんだ…。君もお父さん大好きだものな。
ストーリー的には前後しますが漫画版3といえばブラックビートルと帰化生物のエピソード。
元々の生態系を荒らす外来種を心を痛めながらも殺し続けるブラックビートルと、どんな理由であれ命を奪うことは許せないメタビーの対比。
この両者の主張、どちらも正しいしどちらも肯定できない難しい問題だと私は思います。
作中でも最終的な判断は読者に委ねる形で終わりますが、この辺の正義が悪か白黒つけないバランス感覚がすごいな…
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![202202250051291-admin.jpeg](images/202202250051291-admin.jpeg)
メダロット4/ほるまりん
イッキ編の完結編。
3の終盤でメダロット(の頭脳にあたるメダル)が地球外からやってきた存在であることが明かされ、4ではメダロットたちの母なる存在・マザーとイッキ&メタビーコンビの対話が主軸になっています。
大昔に宇宙のどこかから地球に降りたマザーは元からある地球の生態系を乱すことを良しとせず、生物のことわりから離れて、殖えることはせず眠りにつくことを選びました。彼ら(メダル)をたまたまメダロット博士のような人間たちが発見して、起動に困難していた自律機動ロボットの頭脳に利用したことがメダロットの起源です。こう書くとメチャクチャだし2でのヘベレケの指摘は尤もなんですよね…。意図せず宇宙人を勝手に商品化して子供のおもちゃにしてしまったわけですから。
こうしてマザーの意思とは別に人間の手により殖えてしまったメダロットたちにマザーは再び眠りにつくよう伝えます。でも今はもう人間のよきパートナーであるメダロットを人間の方が手放したくありません。
宇宙のどこかから飛来したマザーは複数存在し、すべてが地球に降りたわけではありませんでした。月に降りたマザーは地球のマザーのように眠りを望まず、生物の本能のまま殖えることを望みます。メダロットが普及した世の中にとって月のマザーの望みはありがたいことのように見えますが、それはとどのつまり元の生態系を破壊する侵略に他ならないのです。ここにきて3のブラックビートルと帰化生物の話が活きてくるという…!
メダロットたちを眠らせたい地球のマザー
メダロットたちを殖やし侵略者となる月のマザー
地球のマザーに従えば友人であるメダロットたちと別れなければならない
月のマザーに従えば地球は蹂躙されることになる
かと言って月のマザーに背いて攻撃しても、"生物の縄張り争い"になってしまい、生物的な本能を肯定する月のマザーの思惑通りになってしまう。
イッキとメタビーは動き出す月のマザーへの対応を迫られますが、彼らが悩んだ末に出した答えは「何もしない」でした。
自分と異なる存在を排除も攻撃もせず、ただそこにあるものとして認めて「何もしない」という選択。ここではメダロットを受け入れて共存していこうという提案にもとれます。
なかなか実際に実行はできないけれどこの何もしないという選択は多様性の在り方としてある種の正解なのでは?という気がします。
実際に攻撃してくる相手を前に「何もしない」では蹂躙されるだけだよね…とも思ってしまいますが。難しいはなし。
そうして出したイッキとメタビーの思いを砕くような展開も含めてたくさん考えさせられるストーリーでした。
うまく説明できなくて冗長になるかなと削ったのですがイサナガミとメタビーの語らいもすごく良いですよね。
イッキのメタビーはヒカルのメタビーにはなかった幼い子のような無垢なかわいさがある気がします。
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内容が内容なので私の感想もフワッとしたものになってしまった。ゲームのほうも3は環境問題、4はロボット3原則について論じられていてこちらもヘビーな内容で私は好きでした。
コイシマル編は他種族との寿命の差が論点になっていると聞きます。どう料理されてるのか〜楽しみ〜
#メダロット
メダロット2の舞台は2022年でなんと今年なんですよね!
私が初めて漫画版メダロットを読んだのは3DSのメダロットクラシックコレクションが発売された頃、2019年くらいだったと思うんですがその頃は電子書籍だとボンボンコミックス版しか販売していなくて。
そのラインナップになぜか5とGは含まれていなかったのでコイシマル編だけ読んでなかったんですよね。
新装版の電子版にはコイシマル編もあるので読みたいなと思い1〜4のヒカル編とイッキ編を再読していました。
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メダロット/ほるまりん
ヒカル編
1巻目はかなり荒削りで漫画もわかりにくいなという印象だったんですが2巻目以降はほるま先生の持ち味の「静」の美とでも言うんでしょうか…止め絵のかっこよさが光るシーンが増えてきました。小林にボディを貸したロクショウが敵をぶった斬るシーンや大破したメタビーのカットがすごく迫力がありました。
お話のほうもメダロットが地球外から来た存在であることを匂わせていたり、生き物の生死を人間の手で操作することの良し悪しについて触れていて考えさせられる内容。
終盤のシーン、瓦礫から自分を兵器としてしか扱わなかったタイヨウを庇うビーストマスターが良すぎでした。
どんなメダロットにもちゃんと心があると思わせる良いシーンです…
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メダロット2/ほるまりん
前作から作中で10年近く月日が流れ主人公がイッキ君にバトンタッチしました。
2ではメダロットに自我を持たせることをよしとしない悪の科学者Dr.ヘベレケがメダロット博士に投げかけた言葉がどれも印象的。
ヘベレケはメダロットに自我を持たせることにより、彼らが人間に背き敵対する可能性を指摘します。メダロットは人類の友であると考えるメダロット博士はメダロットを信じると言い返しますが、ヘベレケはそれは驕りだと言い切ってしまう。
ヘベレケの主張を否定できなかったメダロット博士はヘベレケの野望を砕いた後も心にわだかまりを抱えていたけど、イッキとメタビーが手を繋いでいるのを見て人間とメダロットの在り方に希望を見出す…という終わり方がすごく良い。
ヘベレケのほうでもあえてラストというメダロットに心を持たせて育てていたりして、まだメダロットの自我や心の可能性を信じていたのかなと思います。ヘベレケを父と慕うラストくんもすごくかわいいんだよな。
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メダロット3/ほるまりん
3というゲームと同じナンバリングがついていますがここからはまったくの漫画版のオリジナルストーリー。
漫画版のオリジナルキャラ・タマオ=ピルバーレンくんとその愛機ドークスのエレクトロンがストーリーの中心に。このタマオくんの心の成長が丁寧に描かれているんですよね。
登場したばかりの頃は負けると泣きわめいていたけれどイッキと対等に渡り合うため紆余曲折しながら成長し、ルールを遵守するようになり、最終的には兵器化されてしまった父の開発を同じく父が生み出したエレクトロンで倒すことで「兵器開発者ではなくメダロット技師」としての父の名誉を守るという…このシーン、タマオくんに発破をかけるラストくんもめちゃくちゃ良いんだ…。君もお父さん大好きだものな。
ストーリー的には前後しますが漫画版3といえばブラックビートルと帰化生物のエピソード。
元々の生態系を荒らす外来種を心を痛めながらも殺し続けるブラックビートルと、どんな理由であれ命を奪うことは許せないメタビーの対比。
この両者の主張、どちらも正しいしどちらも肯定できない難しい問題だと私は思います。
作中でも最終的な判断は読者に委ねる形で終わりますが、この辺の正義が悪か白黒つけないバランス感覚がすごいな…
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メダロット4/ほるまりん
イッキ編の完結編。
3の終盤でメダロット(の頭脳にあたるメダル)が地球外からやってきた存在であることが明かされ、4ではメダロットたちの母なる存在・マザーとイッキ&メタビーコンビの対話が主軸になっています。
大昔に宇宙のどこかから地球に降りたマザーは元からある地球の生態系を乱すことを良しとせず、生物のことわりから離れて、殖えることはせず眠りにつくことを選びました。彼ら(メダル)をたまたまメダロット博士のような人間たちが発見して、起動に困難していた自律機動ロボットの頭脳に利用したことがメダロットの起源です。こう書くとメチャクチャだし2でのヘベレケの指摘は尤もなんですよね…。意図せず宇宙人を勝手に商品化して子供のおもちゃにしてしまったわけですから。
こうしてマザーの意思とは別に人間の手により殖えてしまったメダロットたちにマザーは再び眠りにつくよう伝えます。でも今はもう人間のよきパートナーであるメダロットを人間の方が手放したくありません。
宇宙のどこかから飛来したマザーは複数存在し、すべてが地球に降りたわけではありませんでした。月に降りたマザーは地球のマザーのように眠りを望まず、生物の本能のまま殖えることを望みます。メダロットが普及した世の中にとって月のマザーの望みはありがたいことのように見えますが、それはとどのつまり元の生態系を破壊する侵略に他ならないのです。ここにきて3のブラックビートルと帰化生物の話が活きてくるという…!
メダロットたちを眠らせたい地球のマザー
メダロットたちを殖やし侵略者となる月のマザー
地球のマザーに従えば友人であるメダロットたちと別れなければならない
月のマザーに従えば地球は蹂躙されることになる
かと言って月のマザーに背いて攻撃しても、"生物の縄張り争い"になってしまい、生物的な本能を肯定する月のマザーの思惑通りになってしまう。
イッキとメタビーは動き出す月のマザーへの対応を迫られますが、彼らが悩んだ末に出した答えは「何もしない」でした。
自分と異なる存在を排除も攻撃もせず、ただそこにあるものとして認めて「何もしない」という選択。ここではメダロットを受け入れて共存していこうという提案にもとれます。
なかなか実際に実行はできないけれどこの何もしないという選択は多様性の在り方としてある種の正解なのでは?という気がします。
実際に攻撃してくる相手を前に「何もしない」では蹂躙されるだけだよね…とも思ってしまいますが。難しいはなし。
そうして出したイッキとメタビーの思いを砕くような展開も含めてたくさん考えさせられるストーリーでした。
うまく説明できなくて冗長になるかなと削ったのですがイサナガミとメタビーの語らいもすごく良いですよね。
イッキのメタビーはヒカルのメタビーにはなかった幼い子のような無垢なかわいさがある気がします。
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内容が内容なので私の感想もフワッとしたものになってしまった。ゲームのほうも3は環境問題、4はロボット3原則について論じられていてこちらもヘビーな内容で私は好きでした。
コイシマル編は他種族との寿命の差が論点になっていると聞きます。どう料理されてるのか〜楽しみ〜
#メダロット
楽天スーパーセールにかこつけて前から欲しかったけどなんか踏ん切りがつかなかった物を買いまくってる
そしてついに買ってしまった…!
スクリューズのキャラソン!!
8ミリCDですよ!時代!
これすごいのキクヒメ一人で歌ってるバージョンとイワノイ&カガミヤマバージョンとカラオケバージョンまで収録されてるんですよね。ありがて〜!「肩で風切る義兄弟」って歌詞大好きです
#メダロット